タイの物件の家賃って結局いくらなの?エリア別に調べてみた

タイの物件の家賃って結局いくらなの?エリア別に調べてみた

はじめに

こんにちは、スックリビングの折笠です。

テレビ番組の影響で、タイ・バンコクの物件は安くて豪華なお部屋に住めるというイメージを持っている方も多いでしょう。
しかし実際にはバンコクの中の家賃もピンキリ。東京よりも家賃が高いハイソなお部屋もあれば、驚くほど家賃が安いお部屋もあります。
家賃の価格帯は物件のタイプもそうですが、エリアによってかなり差がありますので、今回はタイ・バンコクの物件の家賃相場についてエリア別に調べてみました。

こちらの記事はタイ、バンコクの不動産会社スックリビングの公式ブログです。

バンコクで日本人が多く住むエリアは2か所

バンコク市内で日本人が多く住んでいる場所として有名なのは“スクンビット”と呼ばれるエリアですが、最近は他のエリアも注目度が上がってきています。
ただ、やはり日本のスーパーや日本料理店が多い以下エリアが日本人には人気です。
・スクンビットエリア(BTSアソーク駅東側~エカマイ駅周辺)
・スクンビット郊外エリア(BTSオンヌット駅~ウドムスック駅周辺)
今回は単身者向けのコンパクトなお部屋(ワンルーム(スタジオタイプ)や1ベッドルーム)に住む場合と、ご夫婦・家族向けの広めのお部屋(2ベッドルーム)に住む場合の家賃相場を上記2つのエリアで調べてみました。
各エリアの特徴も含め以下でご紹介していきます。

2つのエリアの特徴について

タイの物件の家賃って結局いくらなの?エリア別に調べてみた

まずスクンビットエリアとスクンビット郊外エリア、それぞれの特徴についてご紹介します。
結論から言うと、スクンビット郊外の方がスクンビット中心に比べて家賃が安い傾向にあります。
それぞれどのようなエリアなのでしょうか。

スクンビットエリア

スクンビットエリアとは、BTSアソーク駅東側~エカマイ駅周辺くらいの事を指します。
周辺は日本人の駐在員が多く住むエリアなので、日本料理店や日本食材を扱うスーパーなどの選択肢が豊富です。
日本語が通じる「サミティベート病院」や、日本人の先生がいる幼稚園や学習塾などもあり、単身の方だけでなくご家族連れの世帯でもまるで日本にいるような感覚で安心して生活する事が可能です。
この辺りの物件は日本人入居率が高い所が多い為、会社やお子様の学校関係以外の日本人の知り合いを作りやすいエリアでもあります。
スクンビット通りを挟んで北側の方が飲食店やスーパーなどが多く生活しやすいので、物件の選択肢も豊富です。

スクンビット郊外エリア

スクンビット郊外エリアとは、BTSオンヌット駅~ウドムスック駅周辺の事を指します。
郊外エリアは近年開発が進んでいる為、新築のコンドミニアムがどんどん増えている注目エリアです。
特にオンヌット駅周辺は日本でもポピュラーな日本食のチェーン店が多く入居するショッピングモールがあるので、日本人の住みやすい環境が整っています。
スクンビットに比べて家賃が安い傾向にあるため現地採用の日本人におすすめと言われてきたエリアですが、都心部の渋滞の影響を受けにくいため、サムットプラカーンやチョンブリなど郊外へ通勤する駐在員の方の注目度も高まっています。
スクンビットに比べるとローカル感がすこし強まりますが、生活に困らない利便性と東南アジアらしい熱気の共存する魅力的なエリアとも言えるでしょう。

単身者向けのお部屋の場合の家賃相場

単身者向けのコンパクトなお部屋はスタジオと呼ばれるワンルームと、1ベッドルーム(日本でいう1LDK)が多いです。
平米数で言うと、スタジオの場合は20~35㎡、1ベッドの場合で28~45㎡くらいが一般的です。
40㎡以上ある1ベッドなら単身者だけでなくご夫婦で2人暮らしもできる十分な広さがあります。

スクンビットエリア

家賃相場はおよそ20,000~40,000バーツ(約66,000~132,000円)。
スクンビットエリアの単身者向けの賃貸住宅の底値は20,000バーツ前後。駅近くでもこの価格帯で見つける事は可能ですが、お部屋のサイズが小さい傾向にあります。
30,000バーツくらいの価格帯で探せば、少し広めのスタジオタイプやコンパクトな1ベッドルームなど選択肢が増えるでしょう。
また、広めのスタジオの場合は家具などで仕切りを作って1ベッド風にしている事も多いです。
駅徒歩20分くらいの距離感になってくると15,000バーツ前後の物件も出てきますので、外出は基本的に車の送迎があるような方は、その辺りもおすすめです。

スクンビット郊外エリア

家賃相場はおよそ10,000~20,000バーツ(約33,000~66,000円)。
駅目の前コンドミニアムで大体15,000バーツ前後が相場となり、駅から離れるにつれどんどん安くなる傾向があります。
ローカル向けの物件の選択肢も増える為、ファシリティやセキュリティに拘らなければ10,000バーツを切る物件も簡単に探せます。しかし、日本語はもちろんのこと英語も通じない場合がほとんどですので、初めてタイに住む方にはあまりおすすめできません。

ご夫婦・家族向けのお部屋の場合の家賃相場

ご夫婦・家族向けの広めのお部屋は2ベッドルーム(日本でいう2LDK)が多いです。
平米数で言うと、40~70㎡くらいが一般的です。
お子様がいるご家庭の場合40㎡だと少し狭く感じるかもしれません。

スクンビットエリア

家賃相場はおよそ50,000~80,000バーツ前後(約165,000~264,000円)。
スクンビットエリアでこのタイプのお部屋のあるコンドミニアムやアパートは日本人駐在員家族をターゲットにしている物件が多い為プールやジム以外に、広々とした子供の遊び場や、旦那様が休日に利用できるゴルフ練習場など、単身向け物件よりもファシリティが充実しています。
東京とあまり変わらない価格帯になりますが、備え付けの家具や内装の豪華さ、施設内のファシリティなどを鑑みると、やはり日本に比べて割安感があります。
日本とあまり変わらない位の家賃がかかりますが、その分生活面での利便性が高く、初めての海外生活でも比較的ストレスなく生活する事が出来るでしょう。

スクンビット郊外エリア

家賃相場はおよそ20,000~30,000バーツ前後(約66,000~99,000円)。
スクンビットエリアからBTS(電車)で10分も離れていないのに、家賃は約半分くらいとかなりお値打ちになります。
駅徒歩圏内でこの相場感で部屋探しが出来るのはスクンビット郊外エリアの大きな特徴の一つと言えるでしょう。
ただし、日本人をターゲットにしているわけではないので、ファシリティの面ではスクンビットエリアに比べて劣ると言えます。
このエリアは駅から離れるとかなりローカル感が増すエリアでもありますので、外国人が住みやすい物件は駅前や大型モール直結になっているケースが多いです。
奥様の日常の食料品や生活用品の買い出しに関しては利便性が高いと言えるでしょう。

おわりに

今回はコンドミニアムやアパートを対象にした家賃相場の比較をおこないましたが、サービスアパートの場合はこれよりも10,000バーツくらいプラスになると考えておくと良いでしょう。
タイで生活するにあたってメイドを雇おうと考えている方は、サービスアパートも選択肢の中に入って来るのではないかと思います。
もちろん入居時期や駅からの距離、オーナーさんによって相場よりも安く(または高く)なるケースもありますので、気に入った物件を見つけた際は近隣の同程度の物件の価格帯も調べた上で、家賃が妥当かを判断した方が良いです。
また、コロナ禍で新規の入居者が見つからず、相場よりもかなり安い家賃に設定しているお部屋も現在は簡単に見つける事が出来ます。
しかし、その場合更新時の国内の状況によっては家賃の大幅な値上げを提案してくる可能性も高いので、安いからと言ってよく考えずに決めるのもあまりお勧めはできません。
相場感をしっかりと把握しておくことで、よりスムーズなお部屋探しをおこなうことができるでしょう。
※1バーツ=3.3円で計算